全日本同和会は、同和問題の早期完全解決に取り組む団体です。

　８月3日、　茨城県つくば市ホテルグランド東雲にて、「全日本同和会　茨城県連合会　研修大会」が開催されました。
　感染症対策を講じられながら行われた研修大会には、多くの行政関係者や会員が参加、全日本同和会からも山本全国副会長、中村全国女性部長、福島県連役員が出席しました。東京都連からは、五十嵐会長代行、畠山副会長、古賀副会長、北島事務局長、舩渡教育対策委員長、千村青年部長、筒井常任理事、杉崎理事、東理事、菅野理事、大江理事が出席し、研修に臨みました。
　石戸茨城県連会長が体調不良による欠席のため、元西事務局長が行いました。元西事務局長は「現在もコロナ感染が止まらず、我々茨城県連合会も制限の中での活動なので、中々成果が挙げられません。しかし、このような時でも、同和問題を解決するために皆さまにお集まり頂き、研修大会を開催しました。ご参加の皆さまには、活動方針をご理解頂き、今後もご協力を賜りたい」と、研修会開催の意義を込めた挨拶をされました。
　来賓として、金澤竜司茨城県福祉部人権施策推進室長、前原仁茨城県教育庁人権教育室長、飯野哲雄つくば市副市長、須藤茂筑西市長らが駆けつけ、研修会開催を祝しました。
　県連役員紹介に続き、来賓より祝辞が寄せられ、その中で五十嵐東京都連合会会長代行は、「明治４年の解放令から150年経ち、2016年には『部落差別の解消の推進に関する法律』が施行されました。これは喜ばしいことではありますが、逆に同和問題が如何に根深いかという事を感じます。東京都でも、『人権施策推進指針』において17項目の人権課題を挙げ、同和問題に関して、差別意識の解消に向けた啓発等の実施を訴えています。
　東京都では、自治体がコロナ感染者の宿泊療養施設として借り上げているホテルが、今後一般営業に戻った時、宿泊した方によっては『穢（けがれ）』を感ずる事もあろうかと危惧されています。同和問題にしてもコロナ感染症にしても、教育と啓発が足りないが故の事と思います。
　今日の研修大会が、人権への教育　・啓発への一助となりますよう、期待します」と、研修大会開催を讃えました。
　基調講演は、映画監督で作家の森達也氏よって、「メディアから見た同和問題」と題して行われ、研修会は終了しました。