全日本同和会は、同和問題の早期完全解決に取り組む団体です。

【全国・関東東北ブロック】活動報告

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「令和7年度 全日本同和会 近畿地区連合会研修大会」開催

11月12日、大阪市の大阪ガーデンパレスにて、「令和7年度近畿地区連合会研修大会」が開催されました。
 多数の来賓、全日本同和会本部執行部や各都府県連会長、近畿各地会員など約300名が参集。東京都連合会からは、古賀会長、千村副会長、榎本副会長が来賓として登壇するとともに、多数の役員や支部員が出席しました。
 研修会に先立ち、人権週間中、昔懐かしい『チンドン屋さん』が街を練り歩き、人権への関心を呼びかけるイベントを実施することを発表、更なる人権啓発についての理解を求めました。
 釘田良三近畿地区連合会副会長(和歌山県連副会長)による開会の辞で始まった研修会は、大会会長挨拶で荒井正記近畿地区連合会会長(大阪府連会長)が、「差別表現や心のなかで考える差別は、思想信条の自由、表現の自由には、決して当てはまらず、これらの自由は日本国憲法の三大原則の一つである基本的人権の尊重が大前提であり、知識が意識につながらなければ、真の人権教育とは言えない」とし、「知性と理性を身に着け知識を高めてゆけは、部落差別をはじめ、あらゆる差別は解消する」と訴えました。
 来賓挨拶の中で松尾信悟全国会長は、「社会生活のあらゆる面で、同和問題をはじめとするさまざまな人権問題が存在し、それらの差別意識を解消するには、これまで同和教育で積み上げてきた差別解消への成果や手法を元に、人々の人権尊重の意識を高め、同和問題をはじめとするさまざまな人権問題の解決を目指さなければならない」と訴えました。
 吉村洋文大阪府知事(代読)、横山英幸大阪市長(代読)、永藤英機堺市長(代読)らからも祝辞が寄せられました。
 講演は、和楽器ユニット『彩さい』による、太鼓・津軽三味線・民謡の演奏がなされました。和太鼓や津軽三味線は動物の皮を用いた楽器であり、皮革産業はかつて被差別部落の重要な生業として位置づけられ、演奏や民謡歌は、大衆芸能として、地域に根ざしてきました。現在では、日本の伝統文化として確立し、広く世界でも認知されており、今回の講演では、演奏ととともに、講話がなされました。
 終わりに、山本康嗣近畿地区連合会副会長(京都府連副会長)による閉会の辞をもって、研修大会は終了しました。

挨拶を述べる荒井正記近畿地区連合会会長(大阪府連会長)