多様性を認め合える東京へ!〈人権啓発イベント〉 「ヒューマンライツ・フェスタ東京2021」開催
10月10日〜11日の2日間、千代田区の東京国際フォーラムで『ヒューマンライツ・フェスタ東京2021』が開催されました。
人種、肌の色、性別、性的指向、障がいの有無など、あらゆる面での違いを肯定し、自然に受け入れ、互いに認め合う共生社会を育み人権尊重の「輪」を広げるイベントとして、2015年から行われています。
2日間行われたフェスタは、ステージ講演とロビーギャラリー展示の2ブロックに分けて行われました。
ステージでは、吉本芸人によるライブや、ロンドンオリンピック銅メダリストの立石諒さん・ロンドンパラリンピック金メダリストの安達阿記子さん・ジェンダーレスタレント井手上漠さんによるオリパラ人権トークショー、村崎太郎さんによる同和問題をテーマにしたトークショーとお弟子さんによる猿まわし芸の披露など、多彩なプログラムが行われました。
ロビーギャラリーでは、パラスポーツの体験や、人権啓発・著名人によるパネルメッセージの他、壁面に花の形をモチーフにしたメッセージカードに思い思いの人権に関するメッセージを書いて貼った「人権の花」、ハンセン病療養施設多摩全生園やアイヌ文化の紹介や、さまざまな体験ワークショップ等がブースを開き、広く人権に対しての啓発がなされました。
さまざまなプログラムの中でも、最終日最後のステージプログラムである村崎太郎さんのトークショーはとても興味深いものでした。
村崎太郎さんは、被差別部落出身であることをカミングアウトし、部落差別に関連した講演を多数行っています。今回のトークショーでも、出身地である山口県光市での生い立ちやその後の生活を例に挙げ、差別が無くならないのは偏見があり、その偏見が多様性を阻んでいるからと説きました。そして偏見は常に上から目線。これを解消しなければいけない、と訴えました。
今回の各ステージプログラムをはじめロビーギャリー展示についてもライブ配信が行われ、コロナ禍においても画面を通じて参加出来る形式がとても好評でした。
多様性と調和について話し合う立石諒さん(中央)と安達阿記子さん(右から二人目)、井手上漠さん(右)
同和問題をテーマに講演する村崎太郎さん
「猿回し芸」を披露すると会場からは大きな歓声が湧いた
モルック競技の体験会場には、多くの人が順番を待った
さまざまな人権メッセージが添えられた「人権の花」
人権啓発パネル展では、さまざまな人権課題が詳しく解説されている
各界の著名人から、人権啓発へのメッセージが寄せられた