全日本同和会は、同和問題の早期完全解決に取り組む団体です。

【全国・関東東北ブロック】活動報告

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同和問題について更なる研鑽・探求を 令和5年度 幹部研修会が開催される



2月15日、千代田区の星陵会館で「全日本同和会 令和5年度 幹部研修会」が開催された。全国各地から幹部や指導者が結集し、東京都連からは古賀会長をはじめ多くの役員が研修会に臨みました。
 意見発表では、同和問題に対する意識調査や統計結果、「部落差別の解消の推進に関する法律」に基づく条例制定に向けた取り組みが紹介され、同和問題完全解決への大きな歩みとなる熱気に包まれた研修会となりました。
 研修会は午前10時、全国青年部理事(神奈川県連)関裕雅氏の司会で開幕しました。
 開会に先立ち、1月1日に発生した「令和6年能登半島地震」にてお亡くなりになられた御霊に対し、黙祷が捧げられました。
 開会の挨拶で山本良治全国副会長(埼玉県連会長)が、令和6年能登半島地震や羽田空港航空機事故について触れ、被害に遭われた方々へお悔やみとお見舞いを申し上げるとともに、一日も早い復旧・復興を祈念すると述べました。同和運動については、まだまだ差別や偏見は多く、コロナ禍で停滞していた運動を、今まで以上に活性化しなければならない、本日の研修会での成果を運動の糧として、同和問題完全解決を目指し、あらゆる差別を許さないという毅然とした態度で、企業・行政、一般市民の皆さまと一体となり、教育・啓発活動を積極的に推進してゆかなければならないと訴えました。
 松尾信悟全国会長は挨拶で、まず1月1日に起きた令和6年能登半島地震について触れ、犠牲になられた方へのお悔やみの言葉を述べると共に、一日も早い復旧復興を祈念すると述べた。同和問題をはじめ、さまざまな差別や偏見が多くあるとし、これらを早期に解決してゆかなければならないと訴えました。
 来賓挨拶では、武田良太衆議院議員が、「一昔前は、直接的な人間と人間の差別問題でしたが、最近はインターネットによる姿を見せない差別や犯罪が氾濫してきました。姿が見えないことでの暴力、これは、国民をあげて考えてゆかなければなりません。科学技術が進歩し利便性が高まっていますが、その分陰湿さも増しています。さまざまな差別に対し、「全日本同和会」という人権団体が存在することで、どれだけの差別問題というものが抑止されているのか、もしこうした運動団体が世の中に無くなれば、更に差別問題が増長することは、間違いありません。それぞれの地域でそれぞれの役割を担って頂いていて、そうした心に傷を宿した皆さまの駆け込み寺としてご活躍され、差別のない社会づくりにご尽力を賜りますことをお願い致します」と、研修会開催を祝しました。
 来賓紹介、祝電披露に続き基調講演が行われました。本年度は、公益財団法人とよなか国際交流協会職員、三木幸美氏により『一緒に考えるということ〜私たちは「部落差別」にどう向き合っていくか』と題し、一時間に亘り講演がなされました。
 基調講演に続き、意見発表が行われました。今年度は、京都府連合会と埼玉県連合会によって行われ、各県での活動の様子が述べられました。
 両府県連の意見発表を受けて、藤浦国男全国副会長(佐賀県連会長)が、同和問題の本質についての言及を交えた総評を行いました。
 終わりに、桑原正則全国副会長(神奈川県連会長)が閉会の辞で「今研修会を以て令和5年度の全ての研修行事が終了しました。次回は、5月23日に開催される、第64回全国大会になります。伝統ある我が全日本同和会の全国大会です。万難を排して全国大会を盛り上げてゆくことを誓いながら、幹部研修会を閉会致します」と述べ、研修会は閉会しました。


全国会長挨拶   松尾 信悟 全国会長

 人権を取り巻く最近の状況ですが、依然として同和問題をはじめ、女性、子ども、高齢者や外国人の方々などへの偏見や差別が存在しています。また、インターネットの普及により、それを悪用した行為が多く見られます。刻一刻と社会情勢が変化する中で、これらの問題を早期に解決することは、国の責務及び国民的課題であり、引き続き関係機関と連携し、人権・同和啓発を進めなければなりません。
 今後も同胞一和の精神をもって、皆さんと共にあらゆる差別の撤廃に取り組んでゆきます。(要旨)

司会 関 裕雅全国青年部理事

開会の辞  山本良二全国副会長

全国会長挨拶 松尾信悟全国会長

祝辞 武田良太衆議院議員

総評 藤浦国男全国副会長

閉会の辞 桑原正則全国副会長

会場全体で黙祷

会場となった星陵会館