全日本同和会は、同和問題の早期完全解決に取り組む団体です。

【全国・関東東北ブロック】活動報告

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平成29年10月19日 全日本同和会「平成29年度 全国女性部研修会」開催

 平成29年10月19日、京都府京都市のメルパルク京都にて、「平成29年度 全国女性部研修会」が開催されました。
 全国各地から女性部会員をはじめ多くの幹部や指導者500名が参集、東京都連合会からは、藤吉会長はじめ執行部及び理事15名が参加、研修に臨みました。

 高木全国女性部副会長による司会で始まった研修会では、中村全国女性部部長が開会の辞を兼ねた挨拶に中で、同和問題の現状は解決にはまだほど遠く、人の心の問題に関しては解決よりむしろ後退に向かっているとし、研修会を通して啓発していくことが重要だと訴えました。昨年12月に制定された部落差別解消推進法の更なる周知を訴え、山本京都府連会長が開催地県連挨拶で、観光地京都という地域上、外国人をはじめさまざまな人が訪れるので、行政の関心が主として外国人や観光客の対応に注がれ、同和問題への対応が希薄化していくことを危惧するとし、今まで以上に運動を推進していかなければならないと訴えました。

 全国会長挨拶の中で松尾全国会長は、昨年制定された部落差別解消推進法を、今後どのように運動に取り込み政策に結びつけていくべきかという点で、今年の活動は大変重要になるとした上で、本日は女性の立場から、子を持つ親としての立場からじっくり勉強していただきたいと述べました。

 来賓として、三重県桑名市役所市民生活部長平野様をはじめ、全日本同和会本部役員や全国都府県連会長の出席を賜りました。
 基調講演には、精神保健福祉士 NPO法人キャリア・インディペンデンス代表理事 内藤友子様によって「人権・命の大切さ〜JR事故からの生還から〜」とのテーマで、一時間を超えた講演が行われました。内藤先生は、2005年兵庫県内JR福知山線脱線事故の被害者で、PTSD(心的外傷後ストレス障害)との闘いの中でどのように克服していったのか、そしてこの経験を活かしPTSDと対峙している方の支援をすることの重要性についてお話下さいました。

 午後の部では、福井県連と福岡県連による意見・体験発表が行われました。福井県連の発表では、地域と行政との関わりを紹介、経年による人権に対する認識に中に「同和」という文字が希薄化していく中で、昨年制定された「部落差別の解消の推進に関する法律」を活用する場合、地域の隣保館を拠点に活動を展開しコミュニティーを広めていくとした事例を発表しました。福岡県連の発表では、今なお謂われのない差別で就職や結婚などさまざまな場面で苦しんでいる方が身近にいることをあげ、人間にとって平穏に生きていく、生活をしていくことの重要性を訴え、同和問題をはじめあらゆる差別を無くすためには、正しく理解すること、その理解に基づいた正しい判断力を持つことだと発表しました。

 意見発表の後、松岡久代全国女性部副部長による総評が行われました。次いで中村幸恵女性部長の伴奏によって「ふるさと」を研修会参加者全員で合唱、斉藤美紀全国女性部副部長の閉会の辞を以て、研修会は終了しました。

会場となった「メルパルク京都」

司会 高木全国女性部副部長

開会の辞 中村全国女性部部長

開催地県連挨拶 山本京都府連会長

全国会長挨拶 松尾全国会長

来賓紹介 日高全国事務局次長

総評 松岡全国女性部副部長

中村女性部長の伴奏で「ふるさと」を合唱

会場全体で「ふるさと」を合唱

閉会の辞 斉藤全国女性部副部長

東京都連参加者