全日本同和会 九州連合会研修大会、鹿児島県で開催される
9月7日、鹿児島県鹿児島市鹿児島文化センター宝山ホールにて、「第44回全日本同和会 九州連合会 研修大会」が開催されました。九州地区連合会では、毎年各県が持ち回りで研修大会を開催し、今年は鹿児島県にて行われました。
九州各地から多くの役員や会員が参加し、全日本同和会からも中村全国女性部長、大阪府連役員、福島県連役員が出席しました。東京都連からは、五十嵐副会長、榎本副会長、舩渡教育対策委員長が出席し、研修に臨みました。
村上駿太郎九州連合会副会長(全国事務局長)による開会の辞で、「我々は同和問題完全解決のため、綱領・規約・規則を遵守し、広く国民の理解を得、同和運動を展開する中で、全国各地で研修会を行っている」とした上で、「部落差別解消推進法が施行され、我々の悲願であった人権尊重の法律の制定により、新たな人権差別問題に対しても全国各地で運動を展開してゆく」と力強く開会を宣言しました。
開催地県連会長挨拶で、前田健郎鹿児島県連会長は、「鹿児島県では、県独自の施策『鹿児島県人権尊重の社会づくり条例』が制定された。全ての人の人権が尊重される社会の実現に向けての取り組みと共に、今日の研修会により会員相互の意識が一層高まり、私たちの活動が理解され、一日も早い同和問題完全解決へとつながるよう祈念する」と、訴えました。
松尾信悟九州連合会会長(全国会長)は、「同和問題早期完全解決と、人間固有の尊厳に由来する人間尊重の精神を高揚させ、組織創設時の原点に立ち返り、一致団結して同和問題がある限り運動を継続してゆかなければならない」と研修会開催の意義を込めた挨拶をしました。
来賓として、塩田康一鹿児島県知事、東條広光鹿児島県教育委員会教育長らの臨席を賜わると共に、研修会を激励するご祝辞を賜りました。
祝電披露に続き、研修へと移りました。基調講演では、認定こども園園長の花月敏朗氏が、「自他を認め合うことで…」と題した講演を行った。子どもを通して人権について得た事や、統計から読み取った事などを、分かりやすく解説された。終わりに、人権・同和教育は、全ての教育の基本であると結びました。
意見発表では、佐賀県連・鹿児島県連が行い、意見発表を受けて、藤浦國男九州連合会副会長(佐賀県連会長)が総評を行った後、宮田鉄雄九州連合会副会長(熊本県連会長)が閉会のことばを述べ、研修会は閉会しました。
開会の辞を述べる 村上駿太郎 九州連合会副会長/全国事務局長
開催地県連挨拶をする前田健郎鹿児島県連会長
大会会長挨拶 松尾信悟九州連合会会長/全国会長
総評を行う藤浦国男九州連合会副会長(全国副会長)〈写真:左〉と意見発表を行った発表者
会場となった「鹿児島県文化センター〈宝山ホール〉」