「令和元年度 全日本同和会 近畿地区連合会研修大会」開催
令和元年11月27日、大阪市の大阪ガーデンパレスにて、「全日本同和会 近畿地区連合会研修大会」が開催されました。
多数の来賓や全日本同和会本部、各都府県連会長、近畿各地会員が参集、東京都連合会からは、藤吉会長、五十嵐会長代行、舩渡教育対策委員長が出席しました。
大会に先立ち、予てから病気療養中であった鈴木元動丸近畿地区連合会顧問・前京都府連会長が六月に逝去されたことが報告され、哀悼の意を表し黙祷が捧げられました。
釘田良三近畿地区連合会副会長の開会の辞で始まった研修大会は、大会会長挨拶で荒井正記近畿地区連合会会長が、「部落差別の本質は、政治的・人為的に作られた差別であり、生まれによる差別である。同和問題の解決には、基本的人権を尊重する民主主義が重要な鍵となるのであり、同対審答申にも謳われている『同和問題は国の責務であり国民的課題』であることを、今一度確認・認識しなければならない。その上で、広く共感を得られる運動を模索し、全国民的運動を成すよう運動に邁進してゆかなければならない」と訴えました。
来賓挨拶の中で松尾信悟全国会長は、「近畿地区連合会が、荒井会長を中心に一致団結、同胞一和の精神を以て同和問題がある限り運動を継続してゆかなければならないことを銘記し、この研修大会が有意義なものになるよう祈念します」と大会を祝し、吉村洋文大阪府知事(代読)、松井一郎大阪市長(代読)、永藤英機堺市長(代読)、坂上敏也大阪府議会議員、大阪人権博物館長らからも祝辞が寄せられました。
役員発表、重点努力目標発表、宣言の後、基調講演が行われた後、基調講演が行われました。講演は、(公財)大阪人権博物館館長の朝治武氏により『部落問題の過去と現在』とのテーマで行われました。部落問題の歴史を紐解き、過去の延長上にある現在の部落問題を指摘、多角的に解説され、正確な部落問題と人権についての理解、教育と啓発の推進、それぞれの持ち場での取り組みが今後求められる、と結びました。
研修大会は、山本康嗣近畿地区連合会副会長による閉会の辞、西住喜雄治近畿地区連合会副会長の音頭による万歳三唱をもって、盛会裏に終了しました。
大会会長挨拶 荒井正記 近畿地区連合会会長
会場となった「大阪ガーデンパレス」