平成30年10月18日「平成30年度 全国女性部研修会」開催
平成30年10月18日、京都府京都市のメルパルク京都にて、「平成30年度 全国女性部研修会」が開催されました。
全国各地から女性部会員をはじめ多くの幹部や指導者500名が参集、東京都連合会からは、藤吉会長はじめ女性部長や女性会員、役員が参加、研修に臨みました。
高木全国女性部副会長による司会で始まった研修会では、中村全国女性部部長が開会の辞を兼ねた挨拶に中で、部落差別の解消の推進に関する法律が施行されましたが、まだまだ法律そのものが生かされておらず、同和問題が日本固有のもので他の人権問題とは違うということを、一人でも多くの方に認識して頂きたい、と訴えました。
山本京都府連会長が開催地都府県連挨拶で、京都駅周辺にはまだ同和地区が残っていますが、そこへ京都芸術大学を移転する計画があります、しかしそのような政策で同和地区を変貌させることが同和問題の解決になるのか、と疑問を呈し、同和問題を一人でも多くの人達に正しく理解してもらえるよう啓蒙活動を拡大していかなくてはならない、と訴えました。
全国会長挨拶の中で松尾全国会長は、一昨年制定された部落差別の解消の推進に関する法律は、国が現在もなお部落差別が存在していることを明らかにしたものだとし、同和地区に対する偏見などを早期に解決しなければならないと訴え、今後どのように運動に取り込み政策に結びつけてゆくべきかという点で、今後の運動は大変重要になるとした上で、本日は女性の立場から、そして子を持つ親としての立場からじっくり研修していただきたい、と述べました。
来賓として、繁本譲衆議院議員をはじめ、全日本同和会本部役員や全国都府県連会長の出席を賜りました。
基調講演には、天台宗仏眼院住職 佐後映雄様によって「『差別の無い社会をめざして』一人ひとりが担い手に」とのテーマで、一時間を超えた講演が行われました。住職をされる傍ら保護司や人権擁護委員をされている佐後映雄様は、人権や差別に関する問題について、これまで対峙されてこられた高齢者や子ども、女性への対応を具体的な例として紹介され、「差別って何ですか?」との問いには、「自分の責任ではないことで、他の人と異なる不本意な扱いや不利益を受け、幸せに生きる権利を奪われること」と説き、差別の無くならない理由として「差別をする人」「いじめをする人」「見て見ぬふりの傍観者」がいることを挙げ、地道であるけれどいじめや差別を許さないつながり、絆を作って地域のみんなで差別を無くそうと立ち上がることが大事、としました。そして啓発とは、人が気づかずにいることを教え示し、より高い認識理解に導くことで、迷信や偏見を無くすものである、としました。
終わりに、「人を見た目で判断しないで下さい。人を噂で判断しないで下さい。人を先入観で判断しないで下さい。これが差別をしないこと。これが人権を守るということ。一人ひとりが人権を守る担い手となり、比べる心を捨て、一人ひとりを尊重し、そのまま相手を受け入れる。自分が変わるのです。」と結びました。
午後の部では、大阪府連と茨城県連による意見・体験発表が行われました。大阪府連の発表では、身近に起こっているLGBT(性的マイノリティー)をはじめ在日韓国・朝鮮人、発達障害や身体障がい児、いじめや貧困問題、そして被差別部落問題や女性問題について、発表がなされました。差別は、間違った価値観によって生みだされているので、家庭・地域・学校と連携を図り、愛情を持って問題に臨み、今後、より良い視点と感性を持ち、役割を認識し活動していきたい、と女性としての、そして母親としての視線での発表がなされました。茨城県連の発表では、地域と行政との関わりについて発表がなされました。さまざまな場面で女性が出来る啓発がある中、未だ女性は仕事・家庭・育児・介護等に追われることが多く、あらゆる差別の解消に向けた運動に参加しづらい社会環境であることを指摘、平成11年に施行された「男女共同参画社会基本法」から20年が経過するのに、まだまだ女性の社会進出にはほど遠いと訴え、理解を深めていくための働きかけを行っていく、と発表しました。
意見発表の後、斉藤全国女性部副部長が、女性ならではの視点で分かりやすくそれぞれの意見を解説、総評しました。次いで中村女性部長の伴奏によって「ふるさと」を研修会参加者全員で合唱、松岡全国女性部副部長の閉会の辞を以て、研修会は終了しました。
全国各地から女性部会員をはじめ多くの幹部や指導者500名が参集、東京都連合会からは、藤吉会長はじめ女性部長や女性会員、役員が参加、研修に臨みました。
高木全国女性部副会長による司会で始まった研修会では、中村全国女性部部長が開会の辞を兼ねた挨拶に中で、部落差別の解消の推進に関する法律が施行されましたが、まだまだ法律そのものが生かされておらず、同和問題が日本固有のもので他の人権問題とは違うということを、一人でも多くの方に認識して頂きたい、と訴えました。
山本京都府連会長が開催地都府県連挨拶で、京都駅周辺にはまだ同和地区が残っていますが、そこへ京都芸術大学を移転する計画があります、しかしそのような政策で同和地区を変貌させることが同和問題の解決になるのか、と疑問を呈し、同和問題を一人でも多くの人達に正しく理解してもらえるよう啓蒙活動を拡大していかなくてはならない、と訴えました。
全国会長挨拶の中で松尾全国会長は、一昨年制定された部落差別の解消の推進に関する法律は、国が現在もなお部落差別が存在していることを明らかにしたものだとし、同和地区に対する偏見などを早期に解決しなければならないと訴え、今後どのように運動に取り込み政策に結びつけてゆくべきかという点で、今後の運動は大変重要になるとした上で、本日は女性の立場から、そして子を持つ親としての立場からじっくり研修していただきたい、と述べました。
来賓として、繁本譲衆議院議員をはじめ、全日本同和会本部役員や全国都府県連会長の出席を賜りました。
基調講演には、天台宗仏眼院住職 佐後映雄様によって「『差別の無い社会をめざして』一人ひとりが担い手に」とのテーマで、一時間を超えた講演が行われました。住職をされる傍ら保護司や人権擁護委員をされている佐後映雄様は、人権や差別に関する問題について、これまで対峙されてこられた高齢者や子ども、女性への対応を具体的な例として紹介され、「差別って何ですか?」との問いには、「自分の責任ではないことで、他の人と異なる不本意な扱いや不利益を受け、幸せに生きる権利を奪われること」と説き、差別の無くならない理由として「差別をする人」「いじめをする人」「見て見ぬふりの傍観者」がいることを挙げ、地道であるけれどいじめや差別を許さないつながり、絆を作って地域のみんなで差別を無くそうと立ち上がることが大事、としました。そして啓発とは、人が気づかずにいることを教え示し、より高い認識理解に導くことで、迷信や偏見を無くすものである、としました。
終わりに、「人を見た目で判断しないで下さい。人を噂で判断しないで下さい。人を先入観で判断しないで下さい。これが差別をしないこと。これが人権を守るということ。一人ひとりが人権を守る担い手となり、比べる心を捨て、一人ひとりを尊重し、そのまま相手を受け入れる。自分が変わるのです。」と結びました。
午後の部では、大阪府連と茨城県連による意見・体験発表が行われました。大阪府連の発表では、身近に起こっているLGBT(性的マイノリティー)をはじめ在日韓国・朝鮮人、発達障害や身体障がい児、いじめや貧困問題、そして被差別部落問題や女性問題について、発表がなされました。差別は、間違った価値観によって生みだされているので、家庭・地域・学校と連携を図り、愛情を持って問題に臨み、今後、より良い視点と感性を持ち、役割を認識し活動していきたい、と女性としての、そして母親としての視線での発表がなされました。茨城県連の発表では、地域と行政との関わりについて発表がなされました。さまざまな場面で女性が出来る啓発がある中、未だ女性は仕事・家庭・育児・介護等に追われることが多く、あらゆる差別の解消に向けた運動に参加しづらい社会環境であることを指摘、平成11年に施行された「男女共同参画社会基本法」から20年が経過するのに、まだまだ女性の社会進出にはほど遠いと訴え、理解を深めていくための働きかけを行っていく、と発表しました。
意見発表の後、斉藤全国女性部副部長が、女性ならではの視点で分かりやすくそれぞれの意見を解説、総評しました。次いで中村女性部長の伴奏によって「ふるさと」を研修会参加者全員で合唱、松岡全国女性部副部長の閉会の辞を以て、研修会は終了しました。
会場となった「メルパルク京都」
新幹線京都駅から至近な会場は東京からも参加しやすい
司会 高木全国女性部副部長
開会の辞 中村全国女性部部長
開催地県連挨拶 山本京都府連会長
全国会長挨拶 松尾全国会長
総評 斉藤全国女性部副部長
会場全体で「ふるさと」を合唱
閉会の辞 松岡全国女性部副部長
中村全国女性部長(写真左)に挨拶をする斉藤都連女性部長(同右)