全日本同和会は、同和問題の早期完全解決に取り組む団体です。

【東京都連合会】活動報告

【東京都連合会】活動報告

藤吉 会長 年頭所感

年頭のご挨拶

 あけましておめでとうございます。
 年頭に当たり全日本同和会東京都連合会の会員の皆様、そして当会へいつも熱きご賛同を頂いております皆々様方、日頃より一方ならぬご厚情を賜ります事、心より御礼申し上げます。
 毎年のことながら、新しき年の始まりは同時に過ぎた年への思いと重なり、新たな抱負と希望、加えて諸々の反省が胸中で微妙な渦になり心の奥を騒がせるようで、本年この思いはひとしお強く自身に押し寄せて来るのを感じている次第です。
 一昨年、思いがけず重責を賜り、力不足を自覚しつつも全力で任務に向かう決意は今も不変ながら、掲げた目標の達成が未だ届かずにある現実は、私に更なる意欲をもって遇進せよとの深い示唆だと受け止め、「亥年」の本年、猪突猛進、弱点をバネに変える意気込みを持って、果敢に新たな日々を迎えたいと思っております。
 さて、振り返ってみる2018年は、地球規模で多くの天災・人災に見舞われた年でありました。多くの人の命が一瞬のうちに奪われ、又、大切な家族や友、そしてそれまで培ってきた生活や歴史の全てを失った人たち ・・・なす術もなく、ただ茫然と悪夢の爪あとの前に立ちつくし涙する人々をメディアが報じた時、どれほどの人が胸を痛め共に悲しんだ事であったでしょうか。
 この「災」なる言葉が2018年を締めくくる言葉となって、辛く残念な一年となりました。
 東南海トラフの現実性が報じられる中、更に起こりうるこうした大災害に向け、「いかなる差別も許さない」の根底を流れる「人への思いやり」の精神を、この老心に一層喚起させなければと思わざるを得ない昨年でありました。
 「人権尊重と人権最優先」を主軸とする我々の長きに於ける歴史的運動を、部落問題の不可逆的解決のみならず、人道的立場からその垣根を超え、共に生きる人々への救済と支援のあり方等を全日本同和会東京都連合会として備えるべく、一致団結して進みたいと思います。
 今年度で「平成」の時代が終わりを告げます。呼称は変わろうとも時代は時を止めず、一つの終わりは次なるステージへの始まりとなり新しき歴史を刻みます。我々に於いても新しき年号と共に未来に向かう為の「心」「希望」「決意」を新たに、すべての会員の皆様と共に、新年の一歩をあゆみ進んでいきたいと思います。全日本同和会東京都連合会を力強く支えて下さいます会員の皆様、何卒本年も旧に倍するご支援を賜ります様、謹んで年頭のご挨拶に重ね心よりお願い申し上げます。

平成31年 新春

全日本同和会東京都連合会
会 長  藤 吉 邦 通