全日本同和会は、同和問題の早期完全解決に取り組む団体です。

【全国・関東東北ブロック】活動報告

【全国・関東東北ブロック】活動報告

平成29年度7月25日 「平成29年度 全日本同和会 全国青年部研修会」開催

 平成29年7月25日、愛知県名古屋市のウィンクあいち 大ホールにて、「平成29年度 全国青年部研修会」が開催されました。
 例年開催する大阪から名古屋に移しての開催には、500名を超える青年部の指導者、会員が参集、研修会に臨みました。

 石戸茨城県連会長による司会で始まった研修会では、高木全国青年部副部長が開会の言葉で、昨年12月に制定された部落差別解消推進法の更なる周知を訴え、伊原愛知県連会長が、開催地県連挨拶で、部落差別の解消の推進に関する法律を育み大きく成長させていかなくてはならないと訴えるなど、法律に則した運動を展開していくことの必要性が力強く叫ばれました。全国会長挨拶の中で松尾全国会長は、昨年制定された部落差別解消推進法を、今後どのように運動に取り込み政策に結びつけていくべきかという点で、今年の活動は大変重要になるとした上で、会員一人ひとりが自己の役割と使命感を深く自覚して運動に取り組んでいくよう、訴えました。関全国青年部長は挨拶で、何を国や地方自治体に訴え、どのように部落差別解消推進法を活用し、各県連で活かしてしていくのかを明確にし、新たな運動を展開していかなければならないと訴えました。

 来賓として、福岡県福祉労働部人権同和対策局長清水様、名古屋市議会議員藤沢様よりご祝辞を頂き、元名古屋市議会議長・名古屋市市政功労者諸隈様、また全日本同和会本部役員や全国都府県連会長の出席を賜りました。
 基調講演には、中部大学特任教授 武田邦彦様によって「これからの健康と男女の関係」とのテーマで、一時間を超えた講演が行われました。武田先生の独特な持論による講演はとても興味深く、ホワイトボードを用いながらの解説には笑いも交え、有意義な講演になりました。

 午後の部では、代表県連による意見・体験発表が行われ、今年度は熊本県連と大阪府連の2県連によって行われました。熊本県連の発表では、先に起こった九州北部豪雨によって起きた被害の実態や悲惨な状況の説明の後、地区内での巡回人権研修会の実施や、地区の子どもたちによる水俣市の水俣病差別の学習、水俣市の子どもたちによる部落差別の学習、そして合同でのハンセン病に対する差別の学習への取り組みを紹介。人権問題に前向きに対処する活動をしている様子を発表しました。大阪府連の発表では、新法に対する制度や仕組みについて精査研究し、多面的な知識を深めるための活動を展開、さらにかつての特措法が失効した所以を再認識して運動を進めて行くことが大切であるとしました。また、人権啓発紙「あけぼのKANSAI」を通して部落差別解消法の周知を図ることや、行政と密接な連携を図って運動を推進する、同和問題をはじめとする様々な人権問題にも目を向けていくなど、多岐に亘る内容の意見発表をされました。

 意見発表の後、桑原全国青年部相談役により自身の体験や神奈川県の例を交えての総評が行われました。次いで谷川全国青年部副部長によるスローガンの採択の後、土肥全国青年部副部長の閉会のことばを以て、研修会は終了しました。

開会の言葉 高木全国青年部副部長

全国会長挨拶 松尾全国会長

全国青年部長挨拶 関全国青年部長

総評 桑原全国青年部相談役

スローガン採択 谷川全国青年部副部長

閉会の言葉 土肥全国青年部副部長

東京都連合会集合写真