全日本同和会は、同和問題の早期完全解決に取り組む団体です。

【東京都連合会】活動報告

【東京都連合会】活動報告

「足立・江東・葛飾 三支部意見交換会」開催

 令和2年6月5日、都連事務局にて「足立・江東・葛飾 三支部意見交換会」が開催されました。

 東京都では、関東大震災や太平洋戦争の影響により幾度となく大きな区画整理が行われてきたこと、また人口の流出入が多いことから、同和地区の「地区指定」が行われなかった経緯があります。しかし地域の中には同和地区は歴然と存在し、歴史的な経緯の詳細に関しても地域住民だからこそ分かる事も多い。そして地域のインフラ整備への着手が、都の中心部や山手地区などより遥かに遅れたことが、災害時における下町エリアの危険性の原因となっています。特に海抜ゼロメートル地域が多い下町エリアの水害対策は地域に共通する最大の懸案であり、早急な対策を講じなければなりません。
 以上のことを踏まえて、下町に特化した人権問題や地域の抱える問題、今後解決すべき課題について、東京下町で活動する北島足立支部長、舩渡江東支部長、筒井葛飾支部長の三支部長が集い、各支部の会員の意見を集約した上で意見交換を行ないました。
 意見交換会では、歴史的背景から見る同和問題や現在も続いている同和差別の実情をはじめ、行政の係わり方などを含め各区のさまざまな問題点が提起され、今後の検討課題として話し合われました。
 支部での活動について、差別事象や経営問題の相談事業を展開することや、街頭啓発活動を行うなどより地域に密着した活動をすることで、同和問題解決へ向けた活動を行っていることが重要であると意見が一致しました。
 人権問題以外で各区が抱えている問題として、インフラや交通網整備についての問題が非常に多いことと、高齢化によるさまざまな問題点も洗い出されました。そして各区の共通懸案事項として、下町エリアの大規模水害については大変な驚異であり、江東5区(足立・葛飾・江戸川・墨田・江東)広域避難連絡推進協議会が作成した「江東5区大規模水害ハザードマップ〈大規模水害から命を守ろう〉」を確認しながら意見交換を行いました。
 今後も他の支部とのより一層の連携を図り、地域に根ざした運動を心がけ、同和問題をはじめとするあらゆる差別問題の解決に向け、東京都の謳う『誰もが幸せを実感できる「世界一の都市・東京」』を実現すべく活動を推進することを再確認して、意見交換会を終えました。
(足立・江東・葛飾 三支部会意見交換会の詳細は、都連発行機関紙「東京 あけぼの」令和2年7月号に収録されています)

北島足立支部長

筒井葛飾支部長

船渡江東支部長

三支部意見交換会