藤吉前会長 年頭のご挨拶
明けましておめでとうございます。
皆々様におかれましては、新しき一年の始まりを健やかにお迎えの事とお慶び申し上げます。
旧年中には、全日本同和会東京都連合会への惜しみないご支援を頂きました事、心より感謝申し上げます。
私、藤吉邦通にとりましての本年は、本会東京都連での大任を再び預かってより６年間、こうして曲がりなりにも努めて来られましたのは、ひとえに皆様からの心づよい応援と温かい励ましを背に歩めた６年間であった事を深く思わずにはいられない新年となりました。
顧みれば、世界を震撼させた「コビット19」。この存在は今もって脅威ではあるものの、英知を集めたワクチンは世界に普及し、本年には治療薬まで実行されるに至っています。『命』を救う為の困難に立ち向かう人間の素晴らしさ。その感動は今も胸中で燃え続けています。しかし他方では、ロシアによるウクライナ侵攻という『人権』を全否定した残虐行為が、一人の指導者の欲望によって繰り広げられています。世界で救おうとする人達。世界を混乱させる一人の指導者。私の立ち位置で云々言える次元ではありませんが、しかしこの二つの相反する出来事は、指導的立場に立つ者の資質なるもの…を大いに考えさせられた昨年でもありました。
こうした事から私自身を問えば、未曾有の「コロナ禍」に見舞われた数年であったとは言え、就任時に思い描いていた計画はその半分も歩み出せないまま今日に至っており、指導者の資質なるもの…を考え併せた時、好ましからぬ状況を継続する事で都連の機能及び運動を停滞させる事は避けるべきとの結論に達しその意を伝えました。これが明解な選択だと考えました。幸いにも、後任として重責を担うに相応しい人物の勇気ある挙手を得て、安堵の内に退任の道を歩める見通しとなり、今は厚顔ながら後任者への期待に胸を膨らませています。これまで私に賜った暖かい支援と励ましの数々は「感謝」あるのみと心に刻む次第です。本来であれば、清々しき新年のご挨拶終始すべきところを、気がつけば私の進退報告の様子を呈してしまい、じくじくたる思いに身が縮みます。が、今後は体調管理に努め、本会の後方より貢献出来ますよう新たな思いで再出発致します。
新しき年の始まりに当って、新生『全日本同和会東京都連』への旧倍のご支援を賜ります様お願い申し上げると共に、皆々様にはこれまで以上に幸多き年となります様お祈り申し上げます。そして世界が幾多の試練を越えて、建設的平和への道を歩めます様心底より祈願して新春のご挨拶に代えさせて頂きます。
令和五年一月吉日
全日本同和会東京都連合会 顧問
